頭蓋骨の微細な歪みを整える専門セルフアプローチ
顔の歪み改善専門院がお届けするセルフケアシリーズ第8弾です。今回は、顔の土台である「頭の形(頭蓋骨)」の歪みにアプローチします。顔の左右差やデコボコ感は、実は頭蓋骨の微細なズレが原因となっているケースが多くあります。
顔の歪みは「頭蓋骨のねじれ」からくる
私たちの頭蓋骨は、23個の骨がパズルのように組み合わさって構成されています。これらの骨の連結部(縫合)は、ごくわずかですが動き、日常生活の癖や姿勢の歪み(特に骨盤や背骨の歪み)の影響を受け、少しずつズレが生じることがあります。
頭蓋骨のズレは、主に「対角線上のズレ」として現れることが多いです。
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ズレの例: 右側の後頭部が出ている(膨らんでいる)場合、対角線上の左側の顔面骨(額や頬)が前に出ていることが多い。
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イメージ: 頭全体が斜め方向(ねじれ)にわずかにズレている状態。
この頭蓋骨の微細なズレを整えることが、顔のデコボコ(額の骨、頬骨など)や左右差の改善に直結します。
頭蓋骨のねじれを調整する「コンプレッション・リリース法」
ここでは、頭蓋骨の歪みを整えるためのシンプルなセルフケアをご紹介します。非常に弱い力で行うのが最大のポイントです。
1. 歪みのパターンの把握
セルフケアを行う前に、ご自身の頭の形を触って確認しましょう。
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手を広げ、手のひらのシワが耳の上に来るように、頭をざっくりと覆います。
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そのまま、後頭部(後ろ側)や前頭部(おでこ)を触り比べ、左右でどちらが出ているか(膨らんでいるか)を確認します。
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最も歪みが強いと感じる「出ている部分」と、その「対角線上」にある骨の位置を把握します。(例:右後頭部が出ている ⇔ 左前頭部が出ている)
2. 対角線上の歪みを整えるアプローチ
把握した歪みのパターンに合わせて、手を当てていきます。
【例:右後頭部 & 左前頭部が出ている場合】
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左手を左側の前頭部に、右手を右側の後頭部に当てます。
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手のひら全体で、頭の中心線(正中線)を意識しながら、ゆっくりと**「すり合わせるような方向」**に圧をかけます。
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この場合、左手を後ろへ、右手を前へ、ゆっくりと動かすイメージです。
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この時の力の入れ方は、「手を添えている程度」、もしくは「腕の重さだけ」を使い、優しく行います。決してグーッと強く押さないでください。
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呼吸に意識を集中しながら、その優しい圧を数秒間かけ続けます。
【反対側の歪みの場合】
反対の歪み(例:左後頭部&右前頭部が出ている場合)は、手の当て方を逆にして、同様にすり合わせる方向へ優しい圧をかけます。
3. セルフケアの極意:微細な力と呼吸
頭蓋骨の調整は、イメージしているよりもはるかに小さな力で行うことが重要です。
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意識: 骨が大きく動くことはありません。骨のつなぎ目(縫合)がごくわずかに正しい方向へ動くことを促す意識で行います。
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呼吸: ゆっくりと深い呼吸を意識することで、リラックスし、頭蓋骨が動きやすい状態を作ります。
優しくこの動作を繰り返してみてください。顔の土台である頭蓋骨から整えることで、より根本的な顔の歪み改善につながります。