O脚のストレッチや筋トレ、続けても変わらないのはなぜ?
O脚が気になり始めると、まず自分でできることから試してみたいと考える方が多いのではないでしょうか。内もものストレッチやワイドスクワット、お尻を鍛えるトレーニングなど、O脚に良いとされる方法はインターネットや動画でも数多く紹介されています。ただ、実際に数週間、数か月と続けてみても、思ったほど脚の見え方が変わらないと感じる方も少なくありません。この記事では、なぜセルフケアだけでは変化を感じにくいことがあるのか、その理由を整理しながら考えていきます。
O脚のセルフケアを試したことがある人は多い
O脚に関する相談の中では、「ストレッチや筋トレを一通り試してみた」という方に出会うことが少なくありません。それだけ多くの方が、まずは自分でできる範囲から向き合おうとされているのだと感じます。継続すること自体は決して悪いことではなく、むしろ身体を気にかけている証でもあります。ただ、頑張って続けているにもかかわらず、鏡で見た脚のラインや、膝の隙間の見え方に大きな変化を感じられないと、「自分のやり方が間違っているのだろうか」「そもそも意味がないのだろうか」と感じてしまう方もいらっしゃるようです。
ストレッチや筋トレでよくアプローチされる部位
O脚のセルフケアとして紹介されることが多いのは、内転筋(内もも)のストレッチ、お尻の筋肉(中殿筋・大殿筋)を鍛えるトレーニング、股関節を大きく動かす体操などです。これらは、脚を内側に寄せる力や、股関節を支える力を高めることを目的としており、決して的外れなアプローチではないと考えられます。ただし、O脚は足首・膝・股関節・骨盤といった複数の部位が連動して起こることが多いといわれています。→ O脚はなぜ起こる?足首・膝・股関節・骨盤から考える本当の原因で触れているように、O脚の背景にある癖は一人ひとり異なるため、同じストレッチや筋トレでも、人によって感じる変化の大きさが違ってくることがあります。
なぜ変化を感じにくいのか、3つの理由
セルフケアを継続しても変化を感じにくい背景には、いくつかの理由が重なっていると考えられます。ここでは、代表的な3つの視点から整理してみます。
理由1:表面の筋肉と、関節の向きの癖は必ずしも同じではない
ストレッチや筋トレは、主に筋肉の柔軟性や筋力に働きかけるアプローチです。一方で、O脚の見え方に関わっているのは、筋肉の状態だけでなく、足首や股関節がどちらの方向を向きやすいか、骨盤がどの角度に傾きやすいかといった、身体の使われ方の癖であることが多いといわれています。筋肉を柔らかくしたり強くしたりすることと、関節の向きの癖そのものを変えることは、必ずしも同じ作業ではないため、筋肉へのアプローチだけでは変化が限定的に感じられることがあります。

内ももやお尻など、ストレッチや筋トレで直接働きかけている部位と、足首や股関節の向きの癖が生じている部位は、重なる場合もあれば、ずれている場合もあります。このずれが大きいほど、セルフケアを続けても変化を感じにくくなる傾向があると考えられます。
理由2:無意識の使い方の癖は、自分では気づきにくい
歩き方や立ち方、座り方といった日常の動作の癖は、長年繰り返される中で自分にとっての「普通」になっていることが多く、意識的に変えようとしても、無意識のうちに元の使い方に戻ってしまうことがあります。ストレッチをしている数分間だけ正しい姿勢を意識できても、それ以外の大半の時間で元の癖が続いていれば、身体への影響は限定的になりやすいと考えられます。
理由3:一部分だけにアプローチしても、全体のつながりは変わりにくい
足首・膝・股関節・骨盤は連動して働いていることが多いといわれています。そのため、内ももやお尻など一部の筋肉だけを集中的にケアしても、足首の使われ方や骨盤の傾きといった、つながりの根本部分がそのままであれば、時間が経つとまた元の状態に戻りやすいことがあります。全体のつながりを踏まえずに、部分的なケアだけを続けている状態が、変化を感じにくい一因になっていると考えられます。
セルフケアに意味がないわけではない
ここまでの内容は、ストレッチや筋トレそのものに意味がないということではありません。柔軟性や筋力を保つことは、身体全体の状態を維持するうえで大切な要素です。むしろ、セルフケアを続けてきたからこそ、今の状態を保てている可能性も十分にあります。大切なのは、セルフケアに「何を期待するか」を整理することであり、O脚の見え方そのものを大きく変えたい場合には、筋肉へのアプローチだけでなく、関節の向きの癖や身体の使われ方まで含めて見直す必要があるケースもあると考えられます。
太ももの外側だけが張って見える方は、その仕組みを詳しく解説した記事もご覧ください。
→ O脚と太ももの外側が張る理由
大阪市阿倍野区昭和町で43年ほど施術を続けてきた中で、「ストレッチも筋トレも人並みにやってきたのに、脚の形が変わらない」というお声を数多く伺ってきました。多くの場合、その方々は決して努力不足だったわけではなく、アプローチしている部位と、実際に癖が強く出ている部位が異なっていたケースが多かったように感じます。セルフケアを否定するのではなく、「今の自分の身体には、どこへのアプローチが必要なのか」を一度整理してみることが、次の一歩につながるのではないかと思います。
変化を感じにくいときに見直したい視点
ストレッチや筋トレを続けても変化を感じにくいときは、まず自分のO脚がどのようなタイプに近いのかを整理してみることが役立つ場合があります。足首がねじれやすいタイプなのか、股関節が外側に開きやすいタイプなのか、骨盤の傾きが強いタイプなのかによって、効果を感じやすいアプローチも変わってくると考えられます。→ あなたのO脚はどのタイプ?セルフチェックでわかる脚の状態では、いくつかの視点からセルフチェックできる内容をまとめていますので、あわせて確認してみてください。
どのくらい続けても変化がなければ、次を考えるべきか
「どのくらいの期間セルフケアを続ければ変化を感じられるのか」という点については、身体の状態や癖の強さによって個人差が大きく、一概には言えません。ただ、数か月単位で継続しても見え方にほとんど変化がなく、むしろ膝や腰に張りや違和感を感じるようになってきた場合は、セルフケアだけで対応する範囲を超えている可能性も考えられます。放置することでどのような影響が出やすいのかについては、→ O脚を放置するとどうなる?将来の膝・腰への影響を知っておくで詳しく触れていますので、気になる方はあわせてご覧ください。
セルフケアの限界を感じたら、次にすべきこと
セルフケアを続けてきた中で、変化の少なさに限界を感じ始めたときは、一人で判断を続けるのではなく、身体の状態を専門的な視点で見てもらうという選択肢も考えられます。足首・股関節・骨盤の向きの癖や、日常での身体の使い方まで含めて確認してもらうことで、これまでのセルフケアで足りていなかった部分が見えてくることもあります。どのような視点で整体院を選べば良いのかについては、→ O脚矯正の整体院、どこで選ぶ?失敗しないための5つの視点でまとめていますので、次のステップを考える際の参考にしていただければと思います。
この記事のまとめ
ストレッチや筋トレを続けても変化を感じにくい背景には、表面の筋肉と関節の向きの癖が必ずしも一致しないこと、無意識の使い方の癖に自分では気づきにくいこと、一部分だけのケアでは身体全体のつながりが変わりにくいことなど、いくつかの理由が重なっていると考えられます。セルフケア自体は無意味ではなく、身体の状態を維持するうえで大切な取り組みですが、O脚の見え方を大きく変えたい場合には、筋肉だけでなく身体の使われ方全体を見直す視点が必要になることもあります。
