O脚改善の近道は
原因を見つけることです
内転筋を鍛えても変わらない。
その理由は、O脚の原因が膝そのものには無いからです。
健康塾ではO脚を脚だけの問題とは考えていません。
猫背・巻肩・反り腰などの姿勢の崩れが骨盤や股関節に影響し、 その結果としてO脚になると考えています。
このページでは43年の臨床経験から導いた 健康塾独自のO脚改善理論を順番にご説明します。
O脚は結果であり原因ではありません
脚だけを見るのではなく、 姿勢・骨盤・股関節との関係を見ることで、 改善への近道が見えてきます。
O脚と猫背の深い関係
O脚矯正に来られる方の90%以上が、猫背・巻肩の状態です。現代人の多くが抱えるこの姿勢の崩れが、O脚の大きな原因となっています。
背骨(脊椎)は横から見ると緩やかな「S字カーブ」を描いています。頸椎(首)は前カーブ、胸椎(胸)は後ろカーブ、腰椎(腰)は前カーブです。
姿勢が悪くなると顔が前に出るため、バランスをとろうと胸椎の後ろカーブが大きくなります。これが慢性化・固定化したものが「猫背」です。
胸椎の後ろカーブが大きくなると、今度はそれを補正するために腰椎の前カーブが大きくなります。椅子に座っている状態では背中全体が丸くなりますが、立ち上がって股関節が真っすぐになると腰椎が前へ引っ張られ反り腰になってしまいます。
上前腸骨棘(骨盤の前の部分)が前下方へ変移を起こすと、座骨(お尻の下の骨)が左右へ広がる形で下肢の内旋(内ねじれ)が始まります。
O脚の始まりは、膝が外へ広がるのではなく、下肢が内旋することで膝の間がだんだん開いて見える形になるのです。
O脚改善の最大のポイントはここにあります。
O脚になるとお尻の横の骨が出っ張る理由
大腿部が内旋(内ねじれ)すると、お尻の横の出っ張った骨(大転子)が横に大きく張り出してきます。後ろから見たお尻の形が台形に見えるようになります。
大転子は本来、真横よりやや後ろ側に位置しています。大腿部が内旋することで本来の位置からやや前へ移動し、骨盤が横に張り出した形になります。
これが日本人に多い「下半身太り」の大きな原因のひとつです。ウエストでパンツを合わせると骨盤が入らない、という方は要注意です。
背骨は骨盤の真ん中(仙骨)の部分で「Y字を逆さにした形」になっており、上から来た重力は骨盤で左右に分かれます。
猫背・巻き肩から腰椎の前カーブが強くなると力が外へ逃げていき、大転子が張り出す大きな原因になります。
大転子は押してもへこまない
横に張り出した大転子は、横から内側に向かって押してもへこみません。O脚矯正で膝を横から押しても治らないのと同じ原理です。
逆に言えば、大腿部の内旋を改善すれば、O脚と同時に大転子も元の位置に戻り、骨盤を小さくしていくことができます。
O脚は内転筋を鍛えても治らない理由
かつてのO脚矯正では「膝の間にクッションを挟んでぎゅっと力を入れる」など、内転筋(内もも)を鍛える体操が主流でした。
確かに膝の間が開いているため効果があるように見えますが、内転筋の働きは股関節を閉じることであり、膝の間を寄せる効果はありません。
ですから大腿部の内旋によるO脚には、内転筋を鍛えても効果がないのです。
女性のO脚の95%はこの内旋タイプです。内から外へ戻す力を使わないと、O脚の改善にはなりません。
O脚矯正に必要なのは内転筋ではなく、外旋六筋というお尻の裏側にある筋肉です。この筋肉群は仙骨と大転子をつなぎ、日常生活ではあまり使われません。内旋型O脚にはこの外旋筋を働かせることが必要です。
O脚を早く改善するための日常ポイント・歩き方
O脚は今日までの自分の行動の結果です。過去の運動歴・仕事形態・座り方・立ち方の癖などが大きく影響します。
なぜO脚になったかという原因を探すことから始めないと、正しく綺麗な脚にはなりません。だから初回カウンセリングに30?60分かけます。
O脚改善の4つのポイント
- 1巻き肩を改善する
- 2猫背(胸椎後弯)を改善する
- 3反り腰(腰椎前弯過度)を改善する
- 4重心の前方移動を意識する
新しい習慣を定着させるには21日(3週間)かかるといわれます。健康塾ではアンカリングという手法で「思い出すきっかけ」を作り、一日中自然に意識できるようご指導しています。
そして最も効果的なタイミングが「歩く時」です。
お腹をへっこめ、頭のてっぺんから糸で吊られるイメージで胸を開き、少し大股で早く歩く。この歩き方ができればO脚改善に大きく役立ちます。
足首を回してO脚を早く治す方法
女性のO脚の方は大腿部が内旋しているだけでなく、つま先も内反(内側に向く)している方がほとんどです。
健康塾では全身バランスを考えて頭の先から足先まで調整しますが、特に足首は入念に矯正します。内反位を正位置に戻し、背屈位で固定します。この調整なしにO脚は改善しないといっても過言ではありません。
靴の外側が減る方は内反足の傾向があります。セルフケアとしてアキレス腱を伸ばす体操で足首を柔らかくしておくことをお勧めします。
私たちの体には各部位の相関関係があります。
- 1手首 ↔ 足首
- 2肘 ↔ 膝
- 3肩関節 ↔ 股関節
足首が硬い場合は、同側の手首をよく回すと足首も柔らかくなります。日常の行動に上手く組み込めば、セルフケアも苦になりません。
重力を利用してO脚を早く治すコツ
施術は基本的にベッドに横たわって行います。立っているだけでも体は抗重力筋を使って姿勢を保っています。主な抗重力筋は首・背中・お腹・お尻・太もも前面・ふくらはぎです。
ベッドでの施術ではこれらの筋肉に邪魔されない状態で調整できます。ただし施術後に歩いて帰る際に、足首や骨盤のアライメント(正しいS字カーブ)が整っていないと、歩いて帰る時に元へ戻ってしまいかねません。
膝の間が開いているのは、原因ではなく結果です。膝だけを見るという考え方では正しいO脚矯正とはいえません。
O脚の原因は人それぞれ違います。20数年間O脚を見続けてきた健康塾ならではのロジックで、お一人おひとりの原因を見つけていきます。
O脚矯正に効果的な肩の正しい回し方
健康塾では足だけでなく上半身の体操もご自宅でしていただきます。目的は脊柱のアライメント(正しいS字カーブ)を作るためです。
最大のポイントは肩甲骨です。「肩を回して」というと腕を大きく回す方が多いですが、肩甲骨はほとんど動きません。
正しい肩の回し方の手順:
- 1まず肩を上にあげる(耳に近づける)
- 2そのまま後ろへ回す(肩甲骨を寄せるように)
- 3横から見ると後ろ側に半円を描くように動かす
- 4必ずおへそを凹めながら行う
無意識にすると肩を後ろに回す時に腰が反ってしまいます。必ずおへそを凹めながら行ってください。
肩甲骨とへそを意識して行うのが最大のポイントです。肩こり解消にも効果的!
O脚矯正を成功させるために本当に必要なこと
健康塾にO脚矯正に来られる方は大きく3つに分かれます。
- 1治療も体操もしたことがない方
- 2自宅で体操をしたが改善しない方
- 3他院で治療を受けたが改善しない方
1番の方は軽度から重症までさまざまで、数回で改善する方もいれば20回程かかる方もいます。2番・3番の方は、方法が間違っていたか、改善するまで取り組めなかったといえます。
間違ったO脚矯正の多くは「膝の間が開いているから、横から中心に向けて力を加える」という物理的なイメージだけで考えたものです。
人それぞれ原因が違うので、調整法も個人ベースのオーダーメイドで取り組まないと結果として改善しません。
O脚矯正を成功させるコツは正しく基準を作ること
「私のO脚は治るでしょうか?」という問い合わせをよくいただきます。実際の状態を見ていないため「一度調整してみないと正確な判断はできません」とお答えしています。
当院ではO脚を大きく3種類、さらに内反と反張膝の要素を加えると全12通りのパターンに分けて調整します。
O脚矯正の写真で、施術前はつま先と踵を付けた状態、施術後はつま先を開いた状態で撮影している例を見かけます。
実はつま先を開いて立つだけで、施術なしでも膝の間が寄ります。このように基準が変わると正しい判断ができません。
健康塾では開院当初から、「つま先と踵を付けた状態で力を抜いて立つ」を判定の基準としています。
お尻に力が入った状態でも膝は寄ってしまいます。施術前後の基準を合わせることが、正しいO脚矯正の第一歩です。
つま先を開いてO脚体操をやってはいけない理由
O脚の原因が「大腿部の内旋」であることは広まってきました。さらにもう一つ大事なポイントが「反張膝」(膝関節の過伸展)の見分けです。
膝関節は完全伸展の際、下腿部が大腿骨に対して約5度外旋します。通常は立っている時に足底が地面に固定されるため、その分膝が内旋することで吸収されます。
しかし反張膝(膝が180度を超える)の場合は、外旋の角度が大きくなります。
反張膝×つま先を開いた体操 → 逆効果!
つま先を開いた状態で膝を寄せる体操をすると、膝関節の過伸展が進むだけで、大腿部の内旋(O脚の根本原因)を改善する力が働きません。反張膝タイプのO脚には逆効果となります。
反張膝の多くは、実はO脚ではない場合も結構あります。立った状態だと膝の間が開くが、仰向けに寝ると膝の間が閉じるタイプがそれにあたります。正しい判断のためにも、一度専門家によるチェックをお勧めします。
