住吉区長居からお越しのMさんのぎっくり腰

先日長居から来られたMさんのお話です。
長居からであれば自転車で
普通10分ぐらいで来れます。

今回はギックリ腰という事で
ご主人が車で送ってこられました。

症状としては
洗濯物のカゴを取ろうとした時に
「ギクッ」となったそうです。

ぎっくり腰というのは
急に来るので西洋では
「魔女の一突き」とも言われるそうです。

症状が劇的なだけに
脂汗が出て身動きがではない
経験をされた方もいるでしょう。

今回の場合はそれ程でもありませんでした。
前かがみで「うっ」となるようです。

色々検査をしていく内に
特に気になったのが
足の冷たさです。

寒いベランダで
洗濯物のカゴを取るときに
痛くなったという事で
体が冷え切っていたのでしょう。

寒い場所にいると
体を守るために
血管が縮んで血の流れが悪くなります。

下肢の血液循環を意識して
施術をしていきました。

ふくらはぎは意外や意外
全身の血液循環を高めます。

足は第二の心臓
ともいわれる所以(ゆえん)です。

Mさんの場合も
ふくらはぎの筋ポンプを
念入りにさせていただき
痛みを改善させていただきました。

健康塾で痛みを改善させる時に
考える考え方として
「循環」と「構造」をべースに考えます。

今回のMさんの場合は
ぎっくり腰という症状は
劇的ですが
構造の損傷まで行っていなかったので
直ぐに改善できました。

症状に対して
循環と構造をみて
どのステージにいるかで
改善までのスピードが変わってきます。

今日の動画はそんな話です。
ご覧ください。

 

スポーツとぎっくり腰

 

棒高跳びと腰痛大学の運動部のクライアントの話

 

彼の専門種目は棒高跳び
インカレの選手です。

ご両親が当院に通われているので
「一度行ってみたら」
と紹介で来られました。

症状は「体を反らすと腰が痛い」です。
まずいつ頃からどんな状況で痛くなったか
聞き取りをします。

小学校から陸上一筋で
10数年のベテランです。

高校の時にぎっくり腰をしてから
体の使い方には気を付けているので
大きな故障はなかったそうです。

それが10日ほど前から
腰が痛いとのことだったのですが

しばらくしたら治るだろうと
様子を見ていたのですが
あまり変わりないので当院を受診されました。

練習は何とかできるという事で
だましだまし動かしていたのですが

ずっと座っていると
だんだん腰が痛くなって
耐えきれないということでした。

思い当たることを聞くと
痛くなる前日の練習で

踏切りを念入りにしたので
腰を反らす動作が多かったということです。

通常、腰を反らす動作で痛めると
前かがみが辛いのですが
今回の場合は反対です。

さらにうつ伏せに寝ると
腰が痛いので
お腹の下にバスタオルを丸めて入れて
腰の反りを緩和して状態で寝てもらいました。

この様に体に出ているサインを
一つずつ見つけながら
解決法を見つけていくプロセスが
結構楽しいです。

痛い人を目の前に
「楽しいです」というのも不謹慎ですが・・・。

正に、
「事件は現場で起きている」です。

体に現れた歪みや痛みは
自分の体の使い方の結果なので

その痛みのストーリーを見ると
クライアントの過去と未来が見えてきます。

それと現在を照らし合わせて
痛みの調整をしていきます。

今回もその方法で
まずお腹の中の筋肉(大腰筋・腸腰筋)を緩め
腰椎(腰の骨)のブロックを外しました。

痛い最中の人は本当の痛みに
「痛いという感情」がプラスされているので
自分で痛みを作り出す(増強)する傾向があります。

こんな時はまず施術者が
リラックスしていくことが大切です。

痛いところに施術者の
強ばった手が触れると
脳のレベルでクライアントの体は
さらに固くなります。

まずは、柔らかい包み込むような手で
そっと触れていくことが肝心です。

そんなことを思いながら
一流れの手技をして
おおむね痛みを改善しました。

大きな試合があるというので
3日後に来てもらうことにしています。

特にアスリートの場合
理屈をきちんと説明してあげた方が

自分の体にとても関心があるから
それも含めてのアスリートだと思います。

彼の記録更新を祈っています。

ぎっくり腰の隠れた理由

以前、朝のNHKドラマ「ひよっこ」の
すずふり亭の牧野鈴子さんがドラマの中で
「腰痛治っちゃった」と言っていますこれを考察してみます。

主人公の谷田部みね子が
お父さんと一緒に奥茨木の実家に帰っている間も
すずふり亭は大繁盛。

おかみさんの牧野鈴子さんはじめ
スタッフ一同みんなおお忙しさで疲弊していた。
みね子がいないことで、
みんなの負担が増えることで大変な様子。

そんな時鈴子さんが「あ痛たたっ」と腰痛を訴える。
前かがみで起き上がれないという設定です。
皆が「みね子~と」噂をしている時に、
起こったことです。そんな時
みね子(有村架純)が帰ってきた。

みんなで談笑してる中で鈴子が
「腰痛治っちゃった」と言って
腰が起きてしゃっきっとして皆で大笑いをするというシーンです。

ぎっくり腰は突然やってきます。
今回は立ち上がろうと体を前へかがめた瞬間に
「あ痛たたっ」となっていました。

確かに突然やってくるし、
くしゃみをしただけとか、
床に落ちた鉛筆を拾おうとした瞬間とか。
動作自体はほとんどが軽いものです。

動作自体は軽いのでつい突然
やってきたと思いがちですが、

その時点で体が疲弊しきっているところがポイントです。
元気な時にぎっくり腰はほとんどといっていいほど起こりません。

一日の疲れは正しく睡眠をすることで基本的には回復します。

しかしたまたま徹夜が続いたとか、
遊びすぎたとかで自分の回復のキャパを超えた時に、
元気な時であったら何でもない動作に体が
付いてけず急性の痛みを発症します。

ただしこの場合も骨がずれたり、
骨自体が痛むことは有りません。

多くの場合は筋・筋膜の裂傷(キズ)です。
ですからいくら劇的な症状であっても
安静にすれば必ず改善します。

その痛みは体からのメッセージで
どこか生活習慣に間違いがあるからです。

その原因をたどれば足首のちっとした歪みから、
体の各所で補正が始まり時間をかけて
体全体のバランスが狂ってくるとという事もあり
そうなると疲労の回復がうまくできず、
ちょっとしたことで反応(痛みが出る)が起こります。

今回の鈴子さんの場合、
痛くなってもその後
みね子さんの顔を見た瞬間に治っています。

腰痛には
肉体的な疲弊ももちろんありますが、
ストレスが痛みを作ることとも多々あります。
その部分も考慮しないと腰痛は中々完治しません。

西洋医学でも腰痛の8割はその原因はわからないと言われています。
レントゲンの所見で異変(ヘルニア等)が有っても
痛みとは関係ない場合も結構あります。

そんな原因のわからない腰痛も健康塾では
「心・食・体の調和」で考えていくと意外と早く解決しますよ。
原因のわからない腰痛でお悩みの方は一度ご相談ください。