「昔よりふくらはぎが太くなった気がする」
「ダイエットをしても、ふくらはぎだけが細くならない」
「O脚だから脚の外側ばかりが張っているように見える」
このような悩みを持つ方は少なくありません。
ふくらはぎが太く見える原因は、単純に脂肪が多いからとは限りません。脚の向きや立ち方、歩き方、筋肉の使われ方によって、外側だけが張って見えたり、内側が薄く見えたりすることがあります。
特にO脚がある場合、脚の外側に負担がかかりやすい状態になっていることがあります。
さらに、ハイヒールを履く習慣がある方では、日常的にふくらはぎの筋肉が縮んだ状態で使われやすくなることも考えられます。
この記事では、O脚とふくらはぎの太さの関係を、脚の形と筋肉の使われ方から分かりやすく解説します。
O脚だとふくらはぎが太く見えるのはなぜ?
鏡を見て「ふくらはぎが太い」と感じても、本当にふくらはぎ全体が太くなっているとは限りません。
例えば、ふくらはぎの外側だけが張り出していたり、反対に内側の筋肉が薄く見えたりすると、脚のラインは大きく変わります。
すると実際の太さ以上に、
- 脚が外側へ広がって見える
- ふくらはぎが横に太く見える
- 膝下が曲がっているように見える
- 脚と脚の間の隙間が大きく見える
といった印象になることがあります。
特にO脚の場合は、膝から下のラインそのものが外側へ開いて見えることがあります。
膝下O脚について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
膝下O脚で脚が曲がって見えるのはなぜ?原因と整体で考える改善ポイント
ふくらはぎの大きな筋肉「下腿三頭筋」とは?
ふくらはぎの太さを考えるうえで、知っておきたいのが下腿三頭筋(かたいさんとうきん)です。
下腿三頭筋は、ふくらはぎの主要な筋肉群のことで、主に次の筋肉から構成されています。
- 腓腹筋(ひふくきん)
- ヒラメ筋
これらの筋肉は下の方でまとまり、アキレス腱を通じてかかとの骨につながっています。
つまり、
ふくらはぎの筋肉とアキレス腱の関係
腓腹筋・ヒラメ筋などのふくらはぎの筋肉
↓
アキレス腱
↓
かかとの骨
というつながりになっています。
一般に「アキレス腱を伸ばす」と呼ばれるストレッチも、実際にはアキレス腱だけではなく、ふくらはぎにある下腿三頭筋を伸ばすことが大きな目的の一つです。
腓腹筋には内側と外側がある
ふくらはぎの表面にある大きな筋肉が腓腹筋です。
そして腓腹筋は、一つのかたまりの筋肉ではありません。
大きく分けると、
- 内側頭(ないそくとう)
- 外側頭(がいそくとう)
という二つの部分があります。
そのため、ふくらはぎは左右均等に発達するとは限りません。
立ち方や歩き方、体重のかかり方に偏りがある場合、内側と外側で筋肉の使われ方に違いが出ることがあります。
O脚ではふくらはぎの外側に負担がかかりやすいことがある
O脚の状態では、脚の形や身体の使い方によって、足や脚の外側に体重がかかりやすくなることがあります。
すると、ふくらはぎについても外側の筋肉を使いやすくなる場合があります。
例えば、
- 立っているときに外側へ体重が逃げる
- 歩くときに足の外側へ力がかかる
- 膝や足先が外側を向きやすい
- 足首が外側に傾きやすい
といった状態です。
こうした使い方が長く続くと、ふくらはぎについても外側ばかりが緊張しやすく、張り出して見えることがあります。
院長からの視点
ふくらはぎが太いと感じている方でも、実際に見ると「ふくらはぎ全体が太い」のではなく、外側だけが強く張っているケースがあります。
この場合、単純にふくらはぎを細くしようとするより、なぜ外側ばかりを使っているのかを見ることが大切です。
反対に内側の筋肉が薄く見えることもある
一方で、脚の内側が十分に使われない状態が続くと、内側の筋肉が十分に働きにくくなることがあります。
筋肉は適度に使われることで維持されます。
長期間ほとんど使われない状態が続けば、筋力や筋肉量が低下することがあります。これを医学的には廃用性萎縮と呼びます。
もちろん、O脚がある人すべてに廃用性萎縮が起こるわけではありません。
しかし、身体の使い方に偏りがあり、外側ばかりを使って内側が十分に働いていない場合には、内側の筋腹が薄く見えることがあります。
すると、見た目には、
ふくらはぎが外側に張って見える仕組み
外側の筋肉はよく使われる
↓
外側が張り出して見える
内側の筋肉は十分に使われない
↓
内側の筋腹が薄く見える
結果として、ふくらはぎの形が外側へ広がり、膝下が実際以上に開いて見えることがあります。
つまり、「骨と骨の距離が大きく開いているから膝下O脚に見える」とは限らず、筋肉の形や左右のバランスによっても脚の見え方は変わるのです。
ハイヒールを履く習慣もふくらはぎに関係する
女性のふくらはぎを考えるうえで、見逃せないのがハイヒールを履く習慣です。
ハイヒールを履くと、かかとが高くなります。
すると足首は、通常の状態よりもつま先立ちに近い角度になります。
つまり、日常生活の中で長時間ハイヒールを履いている方は、ふくらはぎの筋肉を短縮した状態で使い続けている可能性があります。
特に関係するのが、先ほど説明した下腿三頭筋です。
腓腹筋やヒラメ筋が十分に伸び縮みする機会が少なくなると、ふくらはぎの柔軟性にも影響する可能性があります。
そのため、ハイヒールを履く習慣がある方は、日常的にふくらはぎを伸ばす時間を作ることが一つのセルフケアになります。
「アキレス腱を伸ばす」は、ふくらはぎを伸ばすことでもある
学校の体育などで「アキレス腱伸ばし」をした経験がある方も多いでしょう。
しかし、一般的にアキレス腱伸ばしと呼ばれるストレッチは、アキレス腱そのものだけを伸ばしているわけではありません。
その上につながっている腓腹筋やヒラメ筋など、下腿三頭筋を伸ばすことも目的になります。
特にハイヒールを履く習慣がある方にとっては、足首をゆっくりと動かし、ふくらはぎを伸ばす習慣は大切です。
膝を伸ばして行うストレッチ
壁などに手をつき、後ろ側の脚の膝を伸ばした状態で行うストレッチでは、腓腹筋を伸ばしやすくなります。
かかとを床につけたまま、無理のない範囲で身体を前へ移動させます。
このとき、反動をつけずにゆっくり伸ばすことが大切です。
膝を少し曲げて行うストレッチ
同じような姿勢でも、後ろ側の膝を少し曲げると、ヒラメ筋を意識したストレッチになります。
腓腹筋は膝関節をまたぐ筋肉ですが、ヒラメ筋は主に膝下からかかとにつながっているため、膝の角度によって伸び方に違いが出ます。
そのため、
- 膝を伸ばす
- 膝を軽く曲げる
という二つの方法を使い分けることで、ふくらはぎ全体を意識しやすくなります。
ただし、アキレス腱を伸ばせばO脚が改善するわけではありません
ここは誤解しないようにしたいポイントです。
ふくらはぎが張っているからといって、アキレス腱伸ばしだけをすればO脚が改善するとは限りません。
O脚には、
- 足首の状態
- 膝の向き
- 股関節の動き
- 骨盤とのバランス
- 姿勢
- 歩き方
など、さまざまな要素が関係します。
そのため、ふくらはぎだけを一生懸命ストレッチしても、自分のO脚の状態によっては期待した変化を感じられないこともあります。
O脚の原因については、こちらの記事で詳しく解説しています。
O脚はなぜ起こる?足首・膝・股関節・骨盤から考える本当の原因
太ももの外側が張る場合も、脚全体の使い方を確認する
O脚の方の中には、ふくらはぎだけではなく、太ももの外側も張っていると感じる方がいます。
これは、脚全体で外側に負担がかかりやすくなっている可能性を考えるきっかけになります。
もちろん、太ももの外側が張る原因は一つではありません。
しかし、ふくらはぎと太ももの両方で外側の張りが気になる場合には、脚全体の立ち方や使い方を確認することが大切です。
太ももの外側の張りについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
O脚で太ももの外側が張る理由|脚が太く見えるのはO脚が原因かも
O脚とふくらはぎの太さが気になる方のセルフチェック
鏡の前で自然に立ち、次の項目を確認してみてください。
1ふくらはぎの外側だけが強く張っていないか
左右のふくらはぎを見比べ、外側だけが大きく張り出していないか確認してみましょう。
2内側の筋腹が薄く見えていないか
ふくらはぎの内側と外側で、極端な見た目の違いがないか確認します。
3足先が外側を向いていないか
自然に立ったとき、左右の足先が大きく外側へ開いていないか見てみましょう。
4靴の外側ばかりが減っていないか
靴底の減り方は、日常的な体重のかかり方を考えるヒントの一つになります。
ただし、これだけでO脚のタイプや原因を判断することはできません。
O脚の基本的なセルフチェックについては、こちらの記事も参考にしてください。
ふくらはぎを細くしたいなら「細くする」前に使い方を考える
ふくらはぎが太いと感じると、
- 強く揉む
- マッサージを繰り返す
- とにかくストレッチする
- 着圧用品に頼る
など、すぐに「細くする方法」を探したくなるかもしれません。
しかし、もし外側だけに負担がかかっているのであれば、なぜその部分ばかりを使っているのかを考える必要があります。
身体は、それぞれの部分が単独で動いているわけではありません。
足首の使い方が変われば膝にも影響し、膝の動きが変われば股関節にも影響します。
そのため、ふくらはぎの太さを考える場合も、ふくらはぎだけを見るのではなく、脚全体のバランスを見ることが大切です。
阿倍野区でO脚やふくらはぎの張りを相談したい方へ
健康塾SBバランス整体院では、O脚について、単純に膝の間を狭くすることだけを目的に考えるのではなく、現在の身体の状態を確認しながら、足元から骨盤までのつながりを見ていきます。
例えば、
- ふくらはぎの外側だけが張っている
- 膝下が外側に開いて見える
- 太ももの外側も張りやすい
- ハイヒールを履く時間が長い
- 自分でストレッチをしているが変化が分からない
という場合も、まずは現在の脚の状態を確認することが大切です。
O脚矯正について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|O脚とふくらはぎの太さは「筋肉の使われ方」も関係する
O脚でふくらはぎが太く見える場合、単純に脂肪が多いとは限りません。
脚の向きや体重のかかり方によって、ふくらはぎの外側ばかりが張り、反対に内側が薄く見えることで、実際以上に脚が太く、また膝下が開いて見えることがあります。
さらに、ハイヒールを履く習慣がある方では、日常的につま先立ちに近い状態になるため、ふくらはぎの筋肉が縮んだ状態で使われやすくなります。
そのため、日常的に「アキレス腱伸ばし」と呼ばれるストレッチを行い、腓腹筋やヒラメ筋などの下腿三頭筋をゆっくり伸ばす習慣を持つことは、一つのセルフケアになります。
ただし、ストレッチだけですべてのO脚が改善するわけではありません。
なぜ外側ばかりを使っているのか。
なぜふくらはぎがその形になっているのか。
こうした点を、足首・膝・股関節・骨盤を含めた脚全体のつながりから考えることが大切です。
