顎の不調を簡単に改善する体操
顎関節症に関するお話と、簡単な体操で顎の不調を改善する方法をご紹介します。
顎の不調といっても、その程度は人それぞれです。「あれ?少し違和感があるかな?」という軽いレベルの方もいれば、「口が開かない、痛い!」といった重度の状態の方もいらっしゃると思います。
今回ご紹介する体操は、ご自身の不調レベルが10段階評価で2~4くらいまでの方、つまり、「少し気になる」状態から「かなり辛い」状態の方までを対象としています。この体操を実践することで、顎の開閉が楽になり、不調の改善が期待できます。
ただし、痛みが強い場合は無理せず中止し、専門家にご相談ください。
【顎関節 改善体操】
1. 準備:顎関節の位置と手の当て方を確認
- 顎関節の位置を確認します。 軽く耳の下、少し奥まったところに手を添え、ゆっくり口を開け閉めしてください。ポコっと動く部分が顎関節です。
- 親指の腹を当てます。 その顎関節に、手のひらの親指の腹の部分を軽く当てます。ちょうど親指と人差し指の間に顎のラインが挟まるようなイメージです。
2. 体操の実施(合計10回程度)
| ステップ | 動作 | ポイント | 
|---|---|---|
| 【基本動作】 | ||
| 1 | 肘を軽く張り、親指の腹の部分で顎関節を軽く圧迫します。 | 痛いほど強く押す必要はありません。 本当に軽く抑えるだけで大丈夫です。 | 
| 2 | 「1、2、3」と数えながら、ゆっくりと力を抜きます。 | 力を抜く時も、手を顎から離さずペタッとつけたままの状態を保ってください。 | 
| 3 | 1と2の動作を3回繰り返します。 | |
| 【応用動作】 | ||
| 4 | 顎を少し開けます。 | 顎を閉じているときよりも、関節が動きやすい状態です。 | 
| 5 | 顎を少し開けた状態で、ステップ1と2をさらに3回繰り返します。 | |
| 6 | 顎を閉じて、再度ステップ1と2をさらに3~4回繰り返します。 | (合計10回になるよう調整) | 
3. 終わり方(力を抜くことが重要)
- 最後の圧迫後、ゆっくりと力を抜きます(手を離さない)。
- 大きく息を吸い、ゆっくりと息を吐きながら、手を顎からスーッと離していって終了です。
体操の効果と注意点
体操後、顎の開閉がさっきと比べてやりやすくなっていれば成功です。
- 強さの注意: 痛みを感じない程度に、優しく行うことがポイントです。
- 継続: 毎日続けることで、より効果が期待できます。
ご自身のペースで、無理なく続けていきましょう。


 








