『肩こり』と家庭整体

肩こりの原因は、様々ですが今回は姿勢と、肩こりについてお話しいたします。 一般的にいって男性よりも女性の方が肩こりを訴えることが多いようです。
これは男性に比べ女性の方が、首の筋肉が細いということに由来しています。 台所仕事にしろ、デスクワークにしろ、体の前で作業を強いられることが多い生活の中で、頭が両肩の上に正しく載っていれば、首の前後にバランス良く力が分散されますが(A)、姿勢が悪く前かがみになると、自分の頭の重さを首の後ろの筋肉で支えることになり、想像以上に負担がかかります(B)。
この姿勢が習慣になると、両肩が前方転移を起こします(C)。この状態が続くと胸の前の筋肉が縮まり肩甲骨の間の筋肉が力なく伸びてしまいます。そうなると今度は、自分の頭と腕の重みで、ますます背中が曲がってしまうという悪循環を繰り返してしまいます。これが肩こりの大きな原因の一つです。

■バランス体操

今回は縮まった胸の筋肉を伸ばし、肩を後ろに引き戻す、肩甲間部の筋肉の力をつける体操をお教えいたします。
背すじを伸ばしてお尻の後ろで手を組みます。(このとき肘は伸ばしたまま組みます)後ろに組んだ手をお尻から離さないようにして、両方の肩甲骨を寄せる ように背中に力を入れ、同時に胸の前の筋肉をしっかり とストレッチします。
この体操のポイントは腰を反らさないということです。腰を反らしてしまうと視線が上がって姿勢が良くなったように感じますが、腰に負担がかかり、本来の 意味での体操になりません。
「胸を開く」というのが目的ですから、腰や胸を反っても、肩の前方転移は矯正されませんので、気をつけてください。力の入れ具 合や、回数は自分がおこなっていて気持ちのいい範囲で決めていけば良いでしょう(自分のからだに聞くという感じをつかんでください。)。

『冷え性』と整体

夏こそ冷え症のチャンス(?)です。本来夏は暑いものなので、昔からその暑さに対する対策がたくさんありました。例えばスイカを食べるなどは、夏の風物詩として涼を楽しみ、暑さを回避するための手段です。
現在それらの生活の智恵はそのままで、回りの環境が文化の発達と共に、どんどん変わってきました。特に大きな変化はクーラーの出現です。人間の力で温度 が調整され、快適な暮らしが約束されていながら、同時に昔ながらの涼を取り入れる方法をおこなっています。
暑い中での涼の工夫はバランスが取れています が、快適な環境(人工的な)での涼の生活は、やはり寒への傾きとなり冬場以上に「冷える」という状態におかれます。
一度クーラーをつけると習慣としてス イッチを入れてしまいがちですが、今年の夏は本当に暑いと感じた時にクーラーをON、「今日は少しましかなぁ」と思ったら扇風機で過ごし、昔ながらの涼を 満喫してみる。というように過ごしてみてはいかがでしょうか。
 O脚と整体の真愈整体学院 今回は冷え症の改善法の一つとして『足の指の体操』を、ご紹介いたします。足の指には末梢血管がたくさん集まっています。
その中の血液の流れがスムーズであれば体の調子も良く、冷えも起こりにくいのですが、様々な原因により流れが滞ることになり、冷えなどを引き起こすことがあります。そんなときの解消法が次の体操です。
左足を右の太股の上に乗せます。右手で左足の親指を持ち右回りにやや引っ張り気味に10回まわす。左方向に10回まわす(D)。次に人差指を右左に10回ずつ、続けて中指と順番に小指まで回します。
次は左足の指と右手の指を根元まで組み合わせ足先全体を右、左に回転させます(E) 。 最後に右手の拳で左足の裏全体を20回叩きます(F)。▼左足が終わったら右足も同じようにします。

『胃腸障害』と整体

前回は「冷え症」を取り上げましたが、今回はこの冷えが原因で起こる夏バテ(胃腸障害)のお話しをいたします。
暑い時期に恋しくなるものは、やはり冷たいもの。解かっちゃいるけどついつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたり。暑さの中で、喉越しが快いひやりとした食べ物 を食べていても『胃』はじっと我慢をしています。
しばらくすると「何となく胃のあたりが重苦しい、食欲が無い」等という症状が現われてくることがありま す。「確か去年もこんな感じだったかなぁ」と思ってみても、もう後の祭り。慌てて冷たいものをセーブしても、元の調子のいい状態には、なかなか戻ってくれ ません。
同じ冷たいものでも、固形物より液体の方がストレートに胃に到達するので、より冷やすといわれています。また、お茶や牛乳よりも缶コーヒーや缶ジュース の方が、体をより冷やします。これは缶コーヒーや缶ジュースに含まれている砂糖に原因があります。
250ccの缶コーヒーに約20~30gの砂糖が含まれ ていることをご存じですか。砂糖は陰性の性質の食品と考え、体を冷やす大きな原因となります。一日何本も飲まれる方は、少し控えてみてはいかがですか。胃 の重苦しさがきっと軽減するはずです。

■バランス体操(調整法)


今回は胃の調子を整える「ツボ療法」をご紹介いたします。
使うツボは『足の三里』というツボです。
「足の三里は、慢性消化器疾患・蓄膿症・脚気・座骨神経痛・半身不髄・ノイローゼ・保健(長寿)、に効果があるといわれています。(漢方概論・経穴編より)」
・ツボの捜し方1……足を伸ばして座り、親指と人差指で膝のお皿を、はさむようにして手を置く。その時中指のあたるところ(G)。
・ツボの捜し方2……脛骨(スネの骨・弁慶の泣き所)に沿って下から上へ、指を滑らせて行き膝の手前5、6Cmの所で骨が盛り上がっているところで指を止め、外側(小指側)に2Cm程指を滑らせたところ。
・ツボの押し方………両手の親指を重ねて、ゆっくり圧を加えていき、気持ちのいい強さで3秒ぐらい圧を固定します。肩の力を抜いて寄りかかるようにするのがコツです。5回から10回位繰り返えしてください(H)。

『腰痛』と整体

私のところにも腰痛を主訴として来場される方がたくさん来られます。又その他の症状で来られる方の中にも腰痛を訴える方もいますので、総合的には約7割近くの人が、なんらかの形で腰に不安をお持ちだと思います。腰痛も原因が様々で、大きく分けると次の5つに分類されます。

1)筋肉系、2)骨格系、3)内臓系、4)心理系、5)その他です。
1)は同じ姿勢で長時間作業をしたり、中腰になったり、重たい物を持ったりして腰の筋肉が鉄板みたいに固くなって痛みを訴えるもの。
2)は腰の骨の変形 や、異常(すぺり、分離など〉により神経を圧迫して痛みが出るもので比較的痛みが明確なもの。
3)は便秘や婦人科病病、腎臓・秘尿尿器の反射痛として痛む もの。鈍痛であったり、広い範囲で痛むことが多い。
4)は職場や家庭でのトラプルなど、ストレスから来る場合があります。
5)はインフルエンザ等の病気 や、ガンの脊柱転移などの場合があります。
もちろん各原因が、2つ、3つと重なっていることもありますが、特に多いのは、1)の筋肉系の腰痛だと思います。いわゆる腰痛症と呼ばれるものです。実 はギックリ腰も、骨がずれるのではなくほととんどが、筋肉群の急性炎症です。2)の骨格系の歪みの場合でも、まず最初に筋肉の異常が現われ、しだいに骨を 歪めていくと思われます。
「腰」と言う字は「肉月」に「要」と書くように、体の中心とも言える部分です。スポーツにしろ、芸事にしろ古から腰をポイントにあげるものがたくさんあ ります。本来動物である人間は4つ足から2つ足へと進化した時点で、優秀な頭と同時に腰痛を約束されたと言われています。
人間の背骨を横から見るとSの字 状にカープしています。このカープが上からの重力を無理なく受け止めて下に伝えると同時に下からの反動もやわらげる構造になっています。
しかし様々な環境 や姿勢のクセで土台(骨盤)に歪みが発生します。筋肉などに疲労のない状態だと一晩寝たり、軽い体操で修正もされますが、疲労が蓄積されていたりすると筋 肉の中に疲労物質がたまって血行不良となります。
腰部には動脈血が少ないため冷え、そして筋肉がだんだん硬くなってきます。その結果、体全体の歪みとして 骨の歪みが固定されてしまいます。今回はそんな腰痛症に最適で簡単なバランス体操をご紹介いたします。

■バランス体操

人間が立っていられるのも前面の、腹筋群と後面の背筋群が、バランスよく釣り合っているからです。若い女佳や中年以降のお腹の出てきた男性の方々は、とくに腹筋が弱くなって腰の痛みを感じる方が多く、そんな方は是非お試し下さい。
●体操1は、すぺり症や、座骨神経痛の方にも良い持結果が出ています。
●体操2は、車に長時間乗る人や、腰をかがめて仕事をする人に向いています。
まず、仰向けに横たわり、両膝をそろえて軽くかかえます(I)。次に息を吐きながら、両膝があごに付くように手で引き付けます(J)。l秒程止めて、ゆっ くりもとに戻します。この動作を5~20回程繰り返します。
最初は無理をせずに、各自のできる範囲で行ってください。真っ直ぐに引き寄せることにより、背 骨(骨盤)の矯正にもなります。(注)両膝の高さが違う人は、低い側の膝のお尻の下に、タオルを折ったものを入れて、両膝の高さをそろえるとよいでしょ う。
バスタオルを縦に二つ折にし、端からくるくる巻いたものを用意しておきます(K)。まず、仰向けに横たわり、両足をそろえて真っ直ぐ伸ばします。次に両 膝を曲げ、お尻を浮かします。そして腰の後ろに(へその裏側)に用意したバスタオルを当てゆっくりと腰を降ろしていきます。
痛くなければ足を伸ばして体の カを抜きます(L)。
体操l・体操2、も動作の途中で痛みを感じた場合は、その体操はやらないこと。毎日続けることにより少しづつ効果がでてきます。

注)「家庭でできるやさしい整体法」のページは病気の診断をしたり、治療をするページではありません。あくまでも健康増進のためのアドバイスのページです。



「プロモーション」