ホリステック医学とは
ギリシャ語の「holos」(全体)を語源とする 『Holistic』 は、エコロジカルな社会をめざす人たちにとって最も重要なキーワードの一つで、「全体的」「全的」「全体論的」「関連」「つながり」「バランス」などと訳されています。
同じ語源から生まれた言葉には、『whole』(全体)、『heal』(治癒)、『holy』(聖なる)などがあります。20世紀、西洋医学が人間の身体性(からだ)を対象に、大いなる達成を果たしたあと、新しい世紀の到来とともに、身体性を超えて精神性(こころ)と霊性(いのち)にも注目する医学を待望する声が内外に高まってきました。
ホリスティック医学は病というステージだけにとどまらず、生老病死から死の世界まで、まるごとを対象にしているため、代替もなければ統合もありません。医学とはいっていますが、ホリスティック医学とは”生き方”そのものなのです。
ホリスティック医学の定義
1. ホリスティック(全的)な健康観に立脚する
人間を「体・心・気・霊性」等の有機的総合体ととらえ、社会・自然 ・宇宙との調和にもとづく包括的、全体的な健康観に立脚する。
2. 自然治癒力を癒しの原点におく
生命が本来、自らのものとしてもっている「自然治癒力」を癒しの原点におき、この自然治癒力を高め、増強することを治療の基本とする。
3. 患者が自ら癒し、治療者は援助する
病気を癒す中心は患者であり、治療者はあくまでも援助者である。 療よりも養生、他者療法よりも自己医療、が基本であり、ライフスタイルを改善して患者自身が「自ら癒す」姿勢が治療の基本となる。
4. 様々な治療法を選択・統合し、最も適切な治療を行う
西洋医学の利点を生かしながら中国医学やインド医学など各国の伝統医学、心理療法、自然療法、栄養療法、手技療法、運動療法、などの各種代替療法を統合的、体系的に選択・統合し、最も適切な治療を行う。
5. 病の深い意味に気づき自己実現をめざす
病気や障害、老い、死といったものを単に否定的にとらえるのでなく、むしろその深い意味に気づき、生と死のプロセスの中で、より深い充足感のある自己実現をめざしていく。
健康塾のホリスティック医学関連講演
■平成29年.11月25日 統合医療学会と日本ホリスティック医学協会初の合同学会
「患者中心の医療 Patient-Based Medecine」(東京有明医療大学)の
ホリスティック医学協会のプログラムに参加しました。
ホリスティックヘルス塾(基礎講座)