潜在能力

 

 今週も世界水泳から。最終日400m混合リレーで日本は銅メダルを取った。この時
の北島選手のコメント「自分が金を取ることより、みんなで銅を取ることはまた違っ
た意味ですごい事だ」というようなコメントをしていた。水泳はもともと個人競技
で、本来は自己との戦いである。その中でリレー競技というのは特殊であるといえ
る。

 個人個人の能力が秀でている事はもちろん大切であるが、個々の力が一つの方向
を持ち、結集されていく素晴らしさを見た思いだ。特に北島選手は自分が世界新を
出した時よりも、速いラップで泳いだのでないかといわれていてる。

 人にはそれぞれ素晴らしい能力がある、まだ表に出ていないが、深い部分に眠っ
ているものもある。その力がどんなきっかけで出てくるか。しかしなかなか思うよ
うにも出てくれない。「今。出ろ」っといってもなかなか出ないものだ。その辺が
自由に扱えたら良いのに?でも自由ってかえって不自由かな?

 テレパシーを題材にした小説で、何もかも相手の考えていることが解ったとした
ら、結局最後は「疑心暗鬼になりかえって不自由である」というようなことが書い
てあった。ブラックボックスの部分がある方が、素敵だと思うけどうけど・・・。

 私たちの体は60兆個の細胞の集合体である。その細胞の一つ一つが「意思を持っ
ている」という説も有る。意思というか正確にいうと、DNAにインプットされていると
いう事になるのだが、時々暴走したり、団結して驚かしてくれる。火事場の馬鹿力
などもそうであろう。危機に遭遇した時、自分の普段の能力にかけられてある枷が
外れて、ものすごい力を出す。でもこれは本来備わっている力である。無い物は出
ないのである。そう考えると人間の潜在能力の大きさには目を見張るものがある。

 この力は危機回避だけでなく、別な時にも発揮されることが有る。冒頭のリレー
の例がそうだ。チームメイト、観客、故郷の家族や親戚、水永連盟関係者の、目に
見えないパワーが彼らを後押ししたのだろう。これは一つ間違えるとプレッシャー
になる。よく言われるように、「日本選手はメンタルの部分が弱いから、プレッ
シャーに負ける」又、反対に「最近の若者はプレーシャーを感じなくなったので、
大舞台で力が出せる」など。勿論これもいえると思うが、昔からプレッシャーを力
にできた人もいるし、今でもプレッシャーで押しつぶされる人もいる。

 今回水泳を見ていて感じるのだか、もっとも水泳だけではないだろうが、ハイテ
ク機器の導入。コンピューターによる解析である。力の量、角度、スピード、タイ
ミング等の最適値を出すことができる。これが今のスポーツ界の流れである。勿論
そのデーターを確実に実践し、表現するアスリートのパフォーマンスが、向上した
ことも抜きでは語れない。その総合力が今回の世界水泳の高成績だろう。

 今の西洋医学ではデーター至上主義になっている。「最近の医者は触診をするよ
りも検査数値を信頼する。」とよく年配のドクターは言う。これも時代のすう勢で仕
方ないと思う。特に日本人は「科学的」と言うのが好きな人達だ。今後の医学会が
どうなるのかは、未知数である。ただ物を伝えていくのに、基準や数値がはっきりし
ているのが便利なのは、医学界も学校教育も一緒だろう。

 手当ての原点が「痛むところに手を当てる」というのは、誰しも認めるところだ
ろう。整体をする時この「手」感覚がとても大事である。手から相手の情報をすべ
て感じる作業が必要となってくる。「硬い」とか「熱を持っている」「腫れている」
など表に表れた、状態を把握することは勿論だが、目に見えない微妙に変化を、
どう感じるかという世界になる。もう職人の世界である。

 整体師を目指す人がまず最初につまずくのが肩甲骨の位置だ。肩こりの要所であ
るこの肩甲骨は、人によって大きさ、形、位置がさまざまである上に、脂肪や筋肉
の付き方で、表からぜんぜん見えない(解らない)ようである。しかし何ヶ月か経っ
てくると、大体解るようになる。まず頭(目)で見つけようとすると、肋骨の凸に惑
わされる。指先の感覚を研ぎ澄ませることである。

 昔デザイナーの時に覚えた技術だが、指先で紙をつまみ少し擦って紙の種類、厚
み調べる。そんな感じである。これはデザイナーに限らずともどんな世界でもある
ことだ。お惣菜やさんが量り売りをする時、ほとんど一発で計量できる技術。人間
計量器である。整体師の指もこうであってほしい。

 整体の場合はこの触性感覚と、もう一つ大事なのが動きを感じる感覚だ。触性感
覚は皮膚の表面にある感覚受容器の役目であるが、動きを感じるセンサーは指の間
にある「虫様筋」の「筋紡錘」に負うところが大きい。この筋紡錘とは、筋肉の
「引っ張り」に対するセンサーのようなものである。指の微妙な動きを信号に変え
て脳へ伝えている。その情報を脳が記憶して、必要な時に引き出してくる、だから
技術は経験則である。

 職業やスポーツにより要求されるスキルは違う。しかし「技術は足し算。心は掛
け算」である。技術は一つ一つ積み重ねなければならない。歩みの速い遅いは有る
が、一つ一つ積み重ねていける。ちょっとサボっても足踏みか、引き算である。し
かし「心の力」は掛け算のように大きく飛躍する。だけど間違った使い方をすると、
マイナスの掛け算は絶対数にマイナスが付く。

 整体師の「心の力」はクライアントを思う心、優しさで育つことができる。もち
ろん他に「感動すること」や「瞑想する」あるいはすばらしい人と出会うことでも
養うこともできる。

 「今日は健康塾に予約をしている」と思った瞬間、クライアントの「気」が私の
許にやってくる。「気が動く」そんなセッションがしたい。時間や空間を越えるの
だ。それを健康塾では「気の整体」と呼ぶ。その時点で半分は整体が済んでいる。
あとは来て頂いた時に、仕上げである。   でも、「半分でいいや」という人増
えて、クライアントがこなくなっても困るな・・・。


 

 

価値観 北風と太陽 自然 それにつけても人それぞれ
趣味 タブローはタイムマシン リセット 裏方
声帯と整体 言葉の力 2倍速
熱帯魚 前兆 自信 潜在能力
原動力 季節感 後押し 広告
お婆ちゃんの知恵袋 おばちゃん話 祈り トラウマ
アマチュア選手 イメージ ルール違反 内動

 

整体とO脚矯正の健康塾のTOP    風に吹かれてTOP 

当サイト「整体とO脚矯正の健康塾」へのリンクはご自由にどうぞ。
URLはhttp://www.kenko-jk.com/です。